だいぶ前の話になるが、痔の手術から数年経った後の健康診断の話。
便潜血の検査で「要再検」の通知!
まさか、大腸がんとか!?・・・でも、ケツが痛むときもあるし痔の出血なんじゃないか・・・
と、とにかく心配になり、早く検査をしなければいかん!
あぁ、ケツカメラ(大腸内視鏡)かぁ・・・と思いつつインターネットで検索。
★後から判明したのだが、再検査→もう一度、便潜血の検便 でも良かったみたい。
幸いにも沿線に予約無しで検査が行える病院、所沢肛門病院があったので詳細をチェック。
いずれにしても朝早く行けば、午前半休で午後からは会社に行けそうだ。
(当時はだいぶ仕事にせかせかしていたなぁ・・・。)
というわけで行ってみたわけです。
西武池袋線の小手指駅北口を降りて、右手へ進む。駅前は開発途中なのか大きなマンションが建っていたのが印象に残っている。
おぉ。結構早めに来たのに病院内はすごい人だらけ!
全ての人が内視鏡検査ではないだろうが、おそらく痔の患者は相当いるのだろう。すでに手術後だった私は、神妙な面持ちで椅子に座っている人々を横目に、内視鏡検査の受付へ。
話しを聞くと、始めに先生の診察(問診)をしてから2階の検査へ行く流れとのこと。混雑した1階の待合室で呼ばれるのを待つ・・・待つ・・・・混んでいるからかなかなか呼ばれない。
体感的には1時間くらい待たされただろうか。(実際は30~40分くらい)
診察室に入ると、朝食は食べたかとか簡単な問診をされた。
またケツに指を入れられるかと覚悟していたが、それは無かった。
診察が終わると、検査室へ。
ここからが長い戦いの始まりであった・・・。
検査室に行くと、検査着に着替えた多くの年配の男女が2リットルのペットボトルと紙コップを従えて座っているという異様な光景。
自分も早速、その仲間へと加わった。
ここで、大腸のうんこを全て出し切らなければ、検査をしてもらえないのだ。
渡されたペットボトルに入っている下剤入り水(味はおいしくはない。後味が悪いので、置かれている飴を舐める。)を飲んで、うんこして、飲んで、うんこして・・・の繰り返しで、最後に看護師さんに「うんこ出し切りましたよ!」のチェックをしてもらって、ようやく検査への移れるというシステムなのだ。
検査フロアはそれほど広くはなく、待合スペース(ここで水を飲んだり、飴を舐めたりしながら便意を待つ)とロッカールーム、トイレ、検査室となっている。
自分は便秘症ではないので、比較的すぐにうんこをしにトイレへ。
しかし、そこには十数人がうんこを出そうと必死になっている場所である。
運悪く、トイレに列が出来ていた。トイレは男女共用なので、絶対に若い女性はこの場には来ない方が良いと思った。
自分の後に若い女性が入るかもしれないとか思うと、恥ずかしいし・・・。
やっとトイレに入ると、ブリッとうんこをする。
う~ん。さすがに一発でスッキリとは行かない。
もちろん、洗浄機能付き便座なので、痔持ちでも安心。
また、ひとつひとつの個室に呼び出しスイッチが設置されており、
うんこが出きって、水しかでなくなったら看護師さんを呼んでチェックしてもらう仕組みだ。
どうでも良い話しだが、ドアの外にはまるでQBハウスの混雑具合を示すランプのようなものが付いていた。
さて、2回目のうんこを出すために待合所にもどって水をのんで飴をなめる。
腹をさすってみたりするが、さすがにすぐには便意が現れない。
あたりを見回すと、自分ともう一人の男性が若手で、あとは40代以上の方ばかりだった。なかなか便意が現れず、看護師さんに相談する人や、まだだめ?とため息をつく人など様々。
そうこうしていると、自分も2回目の便意が。
またまたトイレに並ぶ。
今度はなかなな列が進まない。
トイレの個室は10くらいあるのだが、一つには「使用中止」の張り紙が。
すると、私の二人くらいまえに並んでいた男性が、我慢出来なかったのだろう、
その「使用中止」の個室に飛び込んで行ったではないか!
大丈夫なのだろうか・・・水を流した途端に詰まって、床がその男性のうんこでいっぱいになってしまわないだろうかと心配になった。(結局、何も起こらなかった)
自分も順番が回って個室に入ったが、出が悪い。
でないわけではないが、なんか変な感覚。
そんなこんなで、3~4回トイレにいっただろうか。
なんとか、看護師さんのチェックも受けて、今度は検査に呼ばれるのを待つ!
周りにはうんこを出そうとがんばっている仲間がいるが、クリア済みの自分は優越感に浸りながら、どの検査室に呼ばれるのかドキドキして待っていた。(検査室は3つある。)
痔の手術を経験済みの自分は、ケツにカメラを入れられる事に関しては全く不安を感じていなかったが、ポリープが見つかったり、なにかあったらイヤだなぁと思いつつ待っていた。
しばらく待つと、自分の名前が呼ばれた。一番右端の検査室(3番)だった。
めがねをかけた優しそうな先生で良かった。
中に入ると看護師さんに、台に横向きになって体育座りのようにケツを突き出すよう指示される。
(社会保険中央総合病院の痔の診察のようにおむつ交換スタイルでなくて良かった。)
しばらくして、ジェルをケツに塗られ、カメラが挿入された。
うぉぉぅ。
久しぶりの感触だが、悪くない。(笑)
話しには聞いていたが、カメラを挿入しながら空気が送り込まれて、大腸を広げていく。
屁を我慢しながら、カメラがずんずん奥へと進められていく。
(一旦、奥までカメラを入れて、引き出しながら見ていくようだ。)
ものすごく腹がふくれていく感覚。おしりは全然痛くない。
あぁ、早く終わらないかぁと思いつつ、ケツを突き出しつつ我慢。
カメラがスタート地点まで届いたところで、先生がモニターを見せてくれて、
ここがなんやらです。ここから見ていきますからね。てな事を言ってスタート!
相変わらず、腹がパンパンな状態で、カメラが抜かれていくのがわかる。
途中、特に何も先生は語らずに淡々と検査は進む。
(途中で「あっ」とか「おや?」なんて言われてもいやだけど。)
そして最後、すぱーんとカメラが自分のケツから抜けた時の開放感は格別だった。ケツを拭かれて、台から降りる。
検査室入り口付近の場所で先生から説明を受ける。
結果、特に異常なし!
あぁ、良かった。
検査自体よりも、検査に至るまでのうんこバトルが非常にキツかった。
あとから判明したのだが、事前に予約をすれば、下剤入りの水を自宅で飲んでうんこを出し切った状態で来院出来るようだ。
もし、また大腸内視鏡検査をすることになったら、そのようにしたいと思った。
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