しばらくして、準備が出来たようだ。
「じゃぁ、始めますね。ちょっとチクッとしますよ。」
ついに、麻酔の注射だ。しかも肛門でっせ!
う゛ぉーっ!!!
と声は出していないが、それくらいの声を出してもおかしくない、人生最大級の痛みが!しかも、この注射は歯科治療よろしく、一度ではなくて何回も肛門の患部周囲に刺されるのだ。
ツライつらい、麻酔の注射が終わり、麻酔が効いた頃をみて先生が痛みがあるか確認する。
「感覚はありますか?」
何かつつかれているような感じはするがよくわからない。
麻酔完了のようだ。
「肛門周囲膿瘍切開術を始めます。」
(一人ごとのように、先生がつぶやいた言葉を聞いて、まだ痔瘻と言われていない私は、肛門周囲・・・!?もしかして痔瘻じゃないかも・・・なんて事をこの時は思っていた。)
何かされている感覚はあるが痛みはない。(そりゃ麻酔してるから当たり前)
元々、あいている口を開くだけなのでちょっとで終了。
しかし、次にあれが待っていた!
ジェルまみれの指を肛門に突き刺してくるぅ!
「うっ。」言葉にならない感覚が襲う。裂れ痔も治っていないためか、メチャクチャ痛い。
「う~ん。それほど膿は出てきませんね・・・」
出てこないということは良いことなのか・・・?せっかく切ったのに?
最後に、「コメガーゼ」をすると先生は言う。
米ガーゼ???
そんな種類のガーゼがあるのだろうかと私は思った。
「ちょっと痛いかもしれませんが・・・」そういいながら先生は「コメガーゼ」をしているらしい。
チクッとした痛みが走り、体がびくっとなる。
マスクほどのガーゼをケツに当てられ、テープで留められた。
手術終了~。
そんなこんなで、半泣きの手術はとりあえず終了したのだった。
つづく
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