とにかく、ケツから腰にかけての痛みが尋常じゃない。 肛門に力を入れる? 論外だ!
ちょっとした動作が、いちいち辛い。 例えば洗面台で顔を洗う、あの「少し前のめりになる」姿勢すらNG。 普段は何気なくこなしている動作が、いかにケツに負担をかけていたかを痛感する。
熱を測ってみると、37度オーバー! これはちょっとした風邪やインフルエンザより手強いぞ……。
ケツが痛すぎて、仰向けで寝るのすら辛くなってきた。 体勢を横向きに変えようとするが、体が自由がきかない。 超スローモーションで、慎重に慎重を期して横向きになる。
自分でもわかるほど、肛門付近がパンパンに腫れている感覚がある。 しばらく横向きで落ち着いていた、その時だった。
突然――。
ビキーン!!!!!!!!!
脳天を突き抜けるような激痛が走った。 「ぐぅっ……!」 声を押し殺し、歯を食いしばって耐える。
前日のエスカレーター事件の時のような、いや、それ以上の激痛だ。 何が起こったのかは分からない。
だが、腫れ上がった「しこり」が、体の中で動いたような……。 そう、例えるなら「枝豆を指でプリっと押し出した」ような感覚が、肛門付近で発生したのだ。恐怖しかない。
熱のせいで体はダルいが、それ以上に痛みが支配する。 インフルエンザの関節痛なんて、今思えばかわいいモンだった。 なにせケツに力が入らないので、トイレに立つのすら決死の覚悟だ。
そんな地獄のような時間を過ごし、夜を迎えた。 明日は会社に行けるのだろうか……いや、無理だろう。 会社は休むとしても、病院には這ってでも行かねば……。
そう思い、熱はあるが風呂に入ることにした。 脂汗を大量にかいたのもあるが、「痔は湯船にゆっくり浸かると良い」という説を信じての行動だった。
しかし、これが吉と出るか凶と出るか……。
つづく


