痔主の必需品「円座」デビューと、地獄の表参道移動
「いかにも」を避けた、こだわりのクッション選び
デスクワークの同志たちよ、聞いてくれ。痔主にとってクッションは「必須装備」だ。 そう痛感した私は、出勤前にクッションコーナーへと走った。
売り場には様々な種類が並んでいたが、予算は2千円以内と決めていたので、すぐに3つほどに絞り込まれた。 問題は形状だ。真ん中に穴が開いた、あのドーナツ型の「THE・円座クッション」。あれは機能的だが、職場に置くと「私、痔です!」と宣言しているようで、どうにも気恥ずかしい。
熟考の末、選んだのは「四角くて、色は目立たないグレー」のタイプ。これなら普通のオフィス用クッションに見えなくもない。完璧なカモフラージュだ。
買って正解、でも痛いものは痛い
会社に着き、早速マイ・ニュー・ギアに座ってみる。 ……おお! 全然違う! まるで雲の上に座っているようだ(言い過ぎ)。 買って大正解。こんなに快適なら、意地を張らずにもっと早く導入していれば、こんな事態にはならなかったかもしれない……と、本日何度目かの後悔。
しかし、クッションはあくまで補助。相変わらずケツは痛い。 特に「立ったり座ったり」の動作が地獄だ。人間、普段の何気ない動作で、いかに無意識にお尻に力を入れているか、身をもって知ることとなった。
地獄の電車移動、立つも座るも修羅の道
そんな日に限って、運悪く表参道への外出予定が入ってしまった。
まず、歩き方がおかしい。無意識に患部をかばうあまり、奇妙なすり足のようなフォームになってしまう。そして、その変な姿勢のしわ寄せが腰にくる。自転車の立ちこぎに加え、ただ歩くだけで腰痛まで併発するとは……。
そして、真の地獄は電車の中にあった。 運良く席が空いても、ドカッと座るわけにはいかない。スローモーションのように慎重に腰を下ろす必要がある。そして座った後も、電車の揺れがダイレクトに患部に響く。痛い!
「それなら立っていた方がマシか?」と思ったが、甘かった。 立っていても、電車の揺れに合わせてバランスを取るたび、無意識にキュッと肛門付近に力が入ってしまう。その度に走る激痛!
座っても地獄、立っても地獄。 普段は何食わぬ顔で働いている「肛門筋(?)」の偉大なる活躍を、涙ながらに思い知った一日だった。トホホ……。
つづく


